近年のピケティ・ブームで再注目?マルクスの資本論を解説した「超入門 資本論」を読んだ感想

管理人の little entrepreneur(@litpre_libelife)です。

 

近年、格差社会への関心が高まってきてます。

数年前にピケティ氏の「LE CAPITAL(21世紀の資本)」が国内で大流行しました。

その背景には、時間を切り売りして一生懸命働いているのに、私たちはどうして豊かになれないのかという社会への疑問があります。

 

今回は、その疑問に対する答えの一つとなるマルクスの「資本論」を明快に解説してくれた本を紹介します。

 

超入門 資本論

木暮太一、日経ビジネス人文庫

 

著者曰く、資本論は世の中の構造を知るために有用であり、そのルールは万人のビジネスや働き方に応用できるそうですよ!

 

 

 

資本主義の構造上、労働者は永遠に豊かになれない?

 

本書の結論(というか私なりの解釈)をいきなり書いてしまうと、労働者でいる限りは永遠に生活は楽にならないということです。

 

何回か読み返したのですが、どのように読んでも結局、この結論に行きつくんですよね…

なんかもう笑うしかない、そんな感じです。

そして、この理由については資本主義の性質上、仕方がないようです。

 

 

働けど働けど労働者の暮らしが楽にならない理由

 

本書を読む限り、労働者が豊かになれない理由は大きく三つに集約できそうです。

 

  • 労働者の給料はその労力に応じた必要経費しかもらえない仕組みになっており、昇給したところで生活や労働に必要なコストも増加するため、いつまでも余裕のある暮らしができないということ。

 

企業は労働者を長時間働かせたり、生産コストを下げることで剰余価値(利益)を生み出すことが可能。

 

しかし、技術開発によって生産性を高めたとしても賃金は変わらないので、その分は特別剰余価値と呼ばれる企業の利益となる。

※生産にかかるコストの減少分特別剰余価値となります。

 

  • 要するに、労働者に企業の利益は還元されにくいということ。

 

  • 資本主義経済下では、たとえ技術革新で生産性を高めたとしても競争の激化による商品のコモディティ化が進行して利益が減る結果、労働者の賃金も必然的に下がるということ。

 

 

残酷なルールの中で労働者はどうやって生き残ればいいのか?

 

これもなんだか身も蓋もない結論ですが、雇われ労働者から抜け出すことが最も効果的みたいです。

テクノロジーが進歩する現代においては、労働力の価値は相対的に下がるため、新しい技術を使う側になるか逆に使われる側になるかも明暗を分ける要素となります。

 

とは言っても、私たちのような平凡な一般人がいきなり起業するのはハードルが高い…

そこで、労働者としてどのように立ち回った方が良いかのヒントが書かれておりました!

 

企業の特別剰余価値を個人に応用した「自己内利益」を増やすこと

 

先ほどは、生産にかかるコストの減少分が企業の特別剰余価値になるということでしたが、今度はその考え方を労働者個人に応用します。

 

労働のためにかかるコスト(費やす時間や肉体的・精神的な苦痛)を減らし、その分が個人版特別剰余価値(著者はこれを自己内利益と定義)になるということです。

これを公式化すると、年収-必要経費=自己内利益 となります。

 

 

たとえ給料が高くても、労働時間が長かったり、ストレスが多ければ自己内利益は生み出せません。

そのため、いかに自己内利益をプラスにするかという視点が労働者には必要です。

 

収入そのものより、この自己内利益を増やさなければ豊かになれないということ。

 

昇給に依存しないライフスタイルや働き方をすること

 

要するに、自分の必要経費を下げる生き方・働き方をするということです。

これは、自分の努力でなんとかできそうなことだと個人的に思いました!

 

収入が増えたからと言って無暗にお金を浪費せず、必要最小限の消費でシンプルに生活すれば昇給分は貯蓄や投資に回せそうですね。

実際、お金持ちの多くは収入よりはるかに低い支出で生活しています。

 

参考:

となりの億万長者を読んだ感想をブログでまとめてみる。

 

私も周囲に流されず、変な虚栄心やプライドは持たないようにしようと思います。

 

 

「超入門 資本論」を読んだ感想と今後の指針

 

やっぱり労働者でいる限りは、生活のために働き続けるという無限ループから抜け出すことは難しそうです。

(かの有名な「金持ち父さん」では「ラットレース」と表現されていた記憶があります…)

 

また、ブラック労働が生じる理由として労働者の会社への依存度が高いことが背景にあり、他にお金を稼ぐ手段がないために搾取される構造になるという説明には納得しました。

 

著者も述べている通り、本書はマルクス資本論の一部を紹介したに過ぎませんが、その中でも特に重要な部分を説明した内容ですので、ざっくりと概要はつかめたと思います。

また、図解がわかりやすく、平易な文章で専門用語もかみ砕いて説明してくれており、難しいことを考えるのが苦手な私でも読みやすかったです!

 

本書で学んだ内容を踏まえて、

 

  • 本当に必要なこと以外には無駄なお金をかけないこと
  • 仕事で生じる肉体や精神の負荷を軽減する工夫をすること
  • 変化に対応できるように、本業以外の自己投資を怠らないこと

 

などを心がけていきたいと思います。

 

本書の内容をもっと詳細に知りたい方は是非、実際に読んでみて下さい!

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2 件のコメント

  • 私もマルクス経済学を学生時代に勉強しました。
    近代経済学しか今の大学では教えないので、そもそも資本主義はどんな仕組みなのかということを学びません。
    マルクスというと共産主義がイメージされてしまいますが、資本主義の仕組みを理解するにはマルクスの資本論はとっても良い本だと思います。
    素晴らしい記事をありがとうございました(^^)

    • 公務員投資家R様

      いつもブログへのコメントありがとうございます!

      確かに、マルクスは共産主義のイメージが先行しますが、実は資本主義の仕組みを学ぶことができるというのは驚きですね。

      今の時代に資本主義の仕組みを知らないで生活するのは、かなり危険なことかもしれないです。

      本書を読んで私は、マルクス先生に労働者はもっと危機感を持ちなさいと背中を押されたような気持ちです笑

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    「さとり世代」と呼ばれる若者です。 なんでもやりたがり屋な性格のため、現在は投資を中心として、いろいろなことに挑戦しております。 人生の目標は、自分らしく自由に生きること! 趣味:読書、廃墟探索、史跡巡り、音楽鑑賞、サッカー観戦、英語学習 投資:FX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨、インデックス投資、ETF(上場投資信託)