管理人の little entrepreneur(@litpre_libelife)です。
先日、天気が良かったので久々に休暇を取得し、埼玉県秩父市の長瀞町へ行きました。
長瀞に向かった目的は、ある神社の山道を越えた先に位置する天神山城と呼ばれる城跡にある天守閣の廃墟を探索することです。
秩父鉄道の樋口駅から徒歩で白鳥神社へ

秩父鉄道の樋口駅で下車します。
駅には誰もいません(笑)


踏切を渡ろうとすると貨物線のような電車が近づいてきて、おもむろに止まりました。
というか、ここで止まるんかい!笑
駅員さん曰く、しばらく停車するそうで電車の後ろから回り道をして大丈夫とのこと。
なんだか自由だw
ここから目的の神社までは、およそ20分ほど歩きます。

黙々と歩き続けて白鳥神社に到着しました。
戦国武将の北条氏邦ゆかりの地であり、彼はこの神社の神を信仰していたらしい。
日差しが強く暑かったので、この時点でもう結構へとへとです…
白鳥神社から天神山城へ

神社の脇に意味ありげな道があるので、進んでいきます。

やっぱりと言うべきか、急勾配でゴツゴツした道を進むことになりました…

途中にポツンと立っていた祠のような物体。個人的にこういう神秘的な佇まいは好きだ。
奥多摩の峰集落に行った時も、こんな感じの祠があった気がします。
参考:
あちらはもっと本格的で登山に近い感覚でしたが笑

道中の木々に、赤いテープのようなものが巻かれてます。
先駆者が道に迷わないように目印をつけてくれたそうです。ありがたや…

うん。絶対こういう道は避けて通れないと思っていたよ…
蜘蛛の巣が頭に絡まるし、枝が刺さったりして大変でした。
ただ、慣れてしまうとこれが普通の感覚になるから人間の適応力ってすごいと思いますw

そんなこんなでひたすら山の道を登り続けると、建物らしきものが見えてきました。
天神山城天守閣に到着し、廃墟の内部を探索

そして、ついに天神山城の「天守閣」の廃墟とご対面です!
見た感じ、保存状態はなかなか良さそう。

建物の土台部分の扉が半開きの状態でした。

覗いてみると、鉄筋コンクリート造りの骨組みが建物を支えていることがわかります。

まるで「こっちにおいで」といざなうかのように開いた扉から内部へ入ります。
中に入ったら急に閉まったりしないよね…笑

中の様子を見て思わず溜め息がでました。この適度に崩壊しかけている感じが素晴らしい…

足元見ないとダメ、ゼッタイ。
床がきしんだり鉄骨がむき出しになっている部分も多いので、足場を探すのにも一苦労…

中央に賽銭箱のようなものがあります。壊れた棚やはがれた天井等、凄まじい廃墟感だ!


床が完全に崩壊した部分もあります。なんだかホラー映画に出てきそうな景色ですね。


階段があるので2階へ向かいます。突然、底が抜けたりしないよね?笑


2階は所々はがれておりますが、畳部屋だったようです。

窓もカーテンもボロボロで、この錆びれ具合が堪らんなぁ…

見上げると、天井も破れてました…
何か得体のしれないものが落ちてきそうで怖いかも。


ベランダから外に出てみました。瓦もバリバリにはがれており、時の流れを感じますね…
天守閣の成り立ちと廃墟になった経緯
白鳥神社の周辺は元来、今は亡き天神山城の立地する場所だったそうです。
そして、その歴史的背景を基に観光誘致の一環として城跡に天守閣が設置されました。
意外なことに、天神山城そのものとは直接的な関係はなく、行政によって後付けで造られた天守閣ということ。
これはよくあることですが、町おこしのためにハコモノを建設するも遭えなく事業に失敗し、結果的に廃墟化しました。
まあ、こうして残された廃墟に興味を示す人も一定数いるので、建設した意義はあるかも笑
廃墟とは、一見すると何の価値もない忘れ去られた事物に対し、意味づけがなされた特殊な空間と言えるかもしれません…
今後も興味深い場所を見つけたら、実際に足を運びたいと思います。

秩父鉄道、砂利を運ぶホッパ貨車ですね!長瀞駅で目の前をいきなり通過してびっくり感動したこと、思い出しました。
最後尾に車掌車両引いてましたよ。
観光目的で造られた天守閣かあ、なるべくして滅んだかんじですね。でも近代のもくろみ、鉄骨にかろうじて支えられて、ある意味「歴史」を後世に遺してくれてるじゃないですか。
廃墟とは 〜 からの言葉、深いですね。
たとえ問われたとしても私は、定義できません。廃墟とは。
何かと何かの間に存在するもの、またはしないもの。ん〜。
somewhere様
コメントありがとうございます!
あれは砂利を運んでいたんですね。勉強になります(^^)
天守閣による観光客の誘致は残念な感じですが、廃墟好きには歴史的な価値を感じる物件だと思います笑
廃墟の定義は人によって様々かもしれませんね(^^)