慶應大名誉教授 鈴木孝夫先生の「人にはどれだけの物が必要か」を読んだ感想

管理人の little entrepreneur(@litpre_libelife)です。

今回紹介する本は、ミニマム生活を提唱する慶應義塾大学の鈴木孝夫教授の著書です。

 

この本の内容を簡潔に述べると、私たちの生活には必要最低限の物があれば十分ではないかという趣旨になります。

近年、市民権を得た印象のある「ミニマリズム」に近しい思想と言えそうです。

 

 

人にはどれだけの物が必要か 

ミニマム生活のすすめ

鈴木孝夫、新潮文庫

 

それでは、実際に読んだ感想や学んだこと等を書いていきます。

 

※本書では、特に筆者の生き様から学べることが非常に多いと感じました。

そのため、時間がない方は他をスルーし、目次から飛んでそこだけ読んで下さってもいいくらいです笑

 

 

 

物を大切にする姿勢

 

著者は、基本的にやたらと新しい物は購入しないで以下の3つのことに留意して生活しているそうです。

  • 使用している物が壊れたら直して使う
  • 他人が不要だというものを貰って使う
  • 道端に捨てられた物を拾って修理して使う

 

このように、リユースを徹底しています。

 

拾った物を自分で直すということには少なからず驚きました。

ただ、まだ使えるものは再利用しようという考え方から、物を大切にする姿勢が伝わりました。

 

また、まだ使える物を捨てずに再利用することは無駄なごみを減らすことにもつながり、非常に環境にも優しい生き方だと思います。

 

私もつい面倒を避けて新しい物を買ってしまうことがあります。

そのため、このような姿勢はしっかりと見習い、日々の生活でも意識していきたいところです。

 

 

環境問題に対する洞察

 

過去の歴史を紐解くと、どの文明も広範な森林の消滅と引き換えに発展してきました。

現在も世界規模で森林伐採は進行しており、近い将来に危機が迫る可能性は非常に高く、全く楽観できないと著者は述べています。

 

また、食糧問題についても言及されており、先進国側が必要以上に食糧を輸入することで発展途上国の供給過多が引き起こされているとのこと。

しかも、その食糧の多くは最終的に廃棄されます。

 

これらのことから、途上国の有限な資源が先進国への輸出のために過剰に開発される現象が生じているのは明らかです。

 

私たち先進国側は、無駄な消費のために限りある資源を過剰に使っていないかを意識し、個人単位でも環境への負荷削減に取り組む責任があると思いました。

私は身近なところからということで、

レジ袋や弁当、飲み物の容器がなるべく出ないような生活を送ること、裏紙を積極利用してコピー用紙の消費を減らすこと等

に取り組んでいます。

 

 

著者の生き様から学べることが非常に多い

 

この本で感銘を受けたところは、環境問題云々の話よりも筆者の生き様の方が大きかったです。

著者は、それぞれが個性的な生き方をするように勧めております。

 

確かに、本書を読んでいて著者は控えめに言っても変人だなと思いました笑

落ちたものを拾って再利用したり、地球は自分の持ち物だと考えることを提唱したり…

その他にも文面から個性的だと読み取れる部分が多々ありましたw

 

以下に著者の考え方で私たちの個性の追求に応用できそうな部分を抜粋して引用します。

 

著者は生来、他人に強制されることが嫌いで、好きなことだけを追求する生き方を通してきました。

しかし、人生にはやりたくないことをしなければならない場面もあります。

(私の場合は仕事かなw)

 

そんな時の心構えとして、

私はあることを外から追い込まれて嫌々するのではなく、自ら進んで選び、喜んでそれに取組んでいるのだという一種の自己催眠を自分にかける癖がある。その結果として嫌なことを一切しないで済む生き方が貫ぬけ、毎日を楽しく愉快に過ごせることになる。(p.116より引用)

と述べています。

自己催眠って言ってしまえるところが凄いw

 

また、やりたくないことをなるべく減らすために

嫌なこと気の進まないことは、何よりもはっきり断ること、そして自分の好き嫌い、好みと苦手をあらかじめ人々に分らせておくこと、私の場合この二つを実行しているため、人間関係の苦労が少なくて済んでいる。(p.119より引用)

ということであり、要するに自分の意思をしっかり表示しようということですね。

 

確かに、断ることで人に嫌われる可能性はありそうですが、なんでも無理に相手に合わせる必要はなさそう。

これは「嫌われる勇気」で有名なアドラー心理学にも通ずるところがありそうですね。

 

そして、人目を憚らずに自分の好きなことに情熱を捧げた結果

他人の思惑とか、どう見られるかということが意識されなくなるにつれて、感心なことをやっていると褒められたいとか、俺は人に出来ないことをやっているのだぞという自負というか、自分の善行(?)を誇示する気持もなくなってしまった。(p.122から引用)

と書かれており、これは最強の生き方だなと思いました笑

 

誰だって少なからず他者への承認欲求ってあるじゃないですか。

これが私たちの行動を束縛する訳で、著者はそれをあっさりと手放してしまっているんです笑

気にしいな性格の私にとっては、とても理想的な生き方です。

 

もう一つ、著者に共感した部分が

他の人の趣味や特技のほとんどが、どう見ても自分の性に合わず、自分の好きでないものを無理して頑張っても成功は難しいし、結果は自分が人並みになるだけ(p.126を参照)

という考え方であり、

それよりは、自分の好み、したい事に徹して、普通の人なら誰でもやっていることを、むしろ意識的に拒否して、何かが出来ない、何かをしないという欠如性をもって自分を際立たせる方がずっと楽だし、第一、金も時間もかからない、と腹を決めた(p.126より引用)

とも述べてます。

 

著者の自分の好きなことに身を投じる覚悟のようなものを感じ、非常に感銘を受けました。

 

 

本書を読んだ感想と今後の方針

 

本書の主な趣旨は、

人生で本当に必要な物は実はそんなにないのではないか

ということであり、環境に負荷を与えてまで無駄な消費をするべきではないと述べられていました。

 

ところが、私はどちらかというと環境問題に対する考え方云々(もちろん大切なことです。)よりも、随所に書かれていた著者の生き方に強く惹かれました。

 

筆者の生き方で特に魅力的だと感じたところは、一見すると社会不適合な気質を良い方向に昇華させ、自分の才能を活かして生きていることです。

まあ、彼のようにそれなりの地位を築き上げた方だからこそ自由にできるかもしれないので、私たちが同じように振舞うのは少し危険かも笑

 

先日記事に書いたストレングス・ファインダーの診断結果をもとに、私も自分の強みを活かす方向性を模索します。

参考記事:

ストレングスファインダーで資質の診断をした結果

 

常に自分らしく生きることが私の人生の目標であり、そこだけは見失わないようにしていきたいと思います!

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「さとり世代」と呼ばれる若者です。 なんでもやりたがり屋な性格のため、現在は投資を中心として、いろいろなことに挑戦しております。 人生の目標は、自分らしく自由に生きること! 趣味:読書、廃墟探索、史跡巡り、音楽鑑賞、サッカー観戦、英語学習 投資:FX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨、インデックス投資、ETF(上場投資信託)