うさぎと毒ガスの島?大久野島の戦争遺跡(砲台や発電所跡も)〜 追憶の廃墟 〜

管理人の little entrepreneur(@litpre_libelife)です。

今回は、私が廃墟に興味を持つきっかけとなった場所を紹介します。

 

 

 

うさぎと毒ガスの大久野島

 

この記事を書いている現在から、かれこれ5年ほど前のことになるでしょうか。

学生の頃に研究の一環で訪れたのが、瀬戸内海の離島「大久野島」でした。

 

そこは、戦時中に毒ガスを製作していた要塞があった場所であり、当時は地図から消されてました。

軍事機密のため、外部に情報が漏れないようにということでしょう。

 

眼下に広がる澄んだ青色の海。

戦争遺構があることを忘れさせます。

 

現在は、うさぎが生息する島として観光地化されています。

のんびりとした様子のうさぎ。この緊張感の無さ(笑)

 

このうさぎたちは、学校で飼われていたうさぎが廃校となった後に野生化したと言われている。

 

ぱっと見はのほほんとした平和な離島ですが、非人道的な化学兵器が秘密裏につくられたというから驚きです。

 

 

迫力ある毒ガス貯蔵庫

 

島内には、毒ガスを生産していた歴史がわかるような遺構が残っています。

 

島内最大規模の「長浦毒ガス貯蔵庫跡」

 

総量にして、約600トンものタンクが収納できたそう。

 

火炎放射器で焼き払われて黒ずんだ様子が印象的です。

 

蔦に覆われた毒ガス貯蔵庫の跡。

 

びらん性毒ガスやイペリット等を貯蔵していました。

 

この中に人間の皮膚をただれさせる凶悪な毒物が貯蔵されていたというから恐ろしい…

 

毒ガスの貯蔵タンクが置かれていた台座です。

当時は木造の建物が建っていたとのこと。

 

 

砲台跡や弾薬庫等の遺構

 

要塞としての役割もあったこの場所には、砲台跡や弾薬庫等の遺構も残ります。

 

緑に覆われた場所に砲台跡が残っています。

 

うさぎと砲台跡。めっちゃ癒される…

 

レンガ造りの美しい弾薬庫が並ぶ。

 

いい感じに蔦が絡み、とてもオシャレな外観です。

段ごとにレンガの大きさが違うので、イギリス積みかな。

 

 

倉庫のような建物も残っています。

 

中はこんな感じ。当時はどんな様子だったのだろうか。

 

こんな感じの、老朽化したレンガの壁がたまらなく好き…

 

 

地下にも広がる遺跡の景観。

 

戦争遺跡ではありますが、これほどの要塞が秘密裏につくられていたことに少し感動…

 

やっぱり、煉瓦造りの遺跡は素晴らしい!

 

この穴は、幹部用の防空壕として利用されていました。

やはり人間は平等ではないということだろうか。

 

自動交換機室跡と書かれた遺構。

 

この部屋を介して通信が行われていたようですね。

中の様子が少し気になるところ。

 

 

大久野島の迫力ある発電所跡

 

島内にはひときわ目立つ発電所跡が残っています。

 

この物々しい雰囲気の黒ずんだ建物は発電所だった施設です。

 

中の様子が物凄く気になりますが、残念ながら立入禁止。

 

見事な蔦のカーテン。発電所の外観を絶妙なバランスで装飾している。

 

 

外れかけた窓枠さえも芸術的なものに感じられる…

 

発電所の近くには、帯正しい量の蔦で覆われた建物の遺構も残っています。

 

月日を経た今でも、その存在感は絶大です。

 

自然豊かな島内で、緑に囲われた廃墟を堪能できました。

 

 

大久野島の元気なうさぎたち

 

ちょっとしたオマケで大久野島の元気なうさぎたちの写真をまとめます。

 

のんびりと寝そべるうさぎ。

思わず力が抜けそうになる光景ですが、島内の至るところで見られます笑

 

うさぎの種類も多種多様。

夢中で人参を食べている姿が愛くるしいですね…

 

大久野島の廃墟を観光中でしたが、ついつい足を止めて撮影してしまいます。

撮る角度によって多様な姿が見られます。

 

何かエサをもらえると思ったのか、立ち上がって近づいてくるうさぎもいます笑

 

仔ウサギもいました。可愛い過ぎる!

 

水分補給は大切。

 

遠い目で景色を眺めるうさぎもいます笑

 

じっと動かずに、佇んでいる仙人のようなうさぎも。

 

焦らず、のんびりいこうよ。

 

 

廃墟趣味に目覚めるきっかけ

 

私にとって、この大久野島は特別な場所です。

それは、廃墟に興味を持つきっかけとなった土地だから。

 

これまで、戦争の話について聞くことがあっても、昔のことや遠い場所の出来事で現実味がない。

そんな風に、どこか他人事のような感覚だったことは否めないです。

 

しかし、この大久野島に残る遺構群を見て、自分の中の常識が音もなく崩れました。

戦争に利用された軍事施設の迫力に圧倒されると同時に、今を生きる私たちに訴えかけるような何かを感じたのです…

 

それは、言葉にするのには難しく、純粋に自分の五感が刺激されるような、感覚的なものだと思います。

 

ただ、視界に広がる事物は間違いなく存在し、過去にあったことが想起される。

戦火の名残を肌で感じるような迫力があり、深く記憶に残る経験でした。

また、単に歴史を伝えるだけではなく、時の流れを感じる遺構の美しさに惹かれるものがあったんです。

 

そして、これが原体験となり、今の廃墟趣味につながりました。

この記事を書くことは、まさに思い出の廃墟を追憶することなんです。

 

私は廃墟との出会いで人生が変わりました。

マイナーな趣味で人の理解を得るのは難しいですが、自分の世界観をつくってくれた廃墟には感謝しかありません。

 

これからも廃墟巡りを続け、ライフワークにしようと思います!

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2 件のコメント

  • 悲しく、おぞましい記憶を携えて、やがてその感情も亡くして遺り続ける屍のような建造物ほど、美しい………という矛盾。たびたび感じます。同じ人間同士が、いかに苦しませて死なせるか、と研究を重ねた歴史、過ちの歴史を実際体験した世代は近々消滅しますね。未体験の私達以降の世代に「廃墟美」は大切な遺産ですね。でも、ウサギちゃんたちはそんな事知らんぷり。いつも元気に跳び回ってほしいな(^o^)

  • somewhere様

    コメントありがとうございます!
    twitter上でもお世話になっております。

    人を死に至らしめる毒物を生産していた「負の遺産」でありながら、そこに残る遺構の美しさには複雑な気持ちになりますね…
    この歴史を風化させないためにも、しっかり後世に伝える必要があると思います。

    そして、うさぎはのんびりと気ままに過ごして欲しいものです(^^)

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    little entrepreneur

    「さとり世代」と呼ばれる若者です。 なんでもやりたがり屋な性格のため、現在は投資を中心として、いろいろなことに挑戦しております。 人生の目標は、自分らしく自由に生きること! 趣味:読書、廃墟探索、史跡巡り、音楽鑑賞、サッカー観戦、英語学習 投資:FX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨、インデックス投資、ETF(上場投資信託)