反応しないことで悩みを解決できる?東大卒の僧侶「草薙龍瞬」さんの本「反応しない練習」を読んだ感想

管理人の little entrepreneur(@litpre_libelife)です。

今回は、読んで良かったと思うおすすめの本を紹介します。

 

反応しない練習 

あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

草薙龍瞬 、KADOKAWA

 

この本はブッダの教えをもとに、日頃の悩みを解決しようという内容です。

著者が東大卒の僧侶という稀有な肩書きの人で、実業家としても活動されています。

 

どんな人に読んで欲しい本か
  • 常に悩みごとや不安が尽きない
  • 自分を縛る執着を手放したい
  • 無駄な反応を減らし心を楽にしたい
  • 対人関係で傷つきたくない人

 

 

 

考え方次第でいかなる悩みも解決できる

 

最初に本書の要旨を書くと、どんな悩みも考え方を変えるだけで必ず解決できるということ。

ここで言う悩みとは、人間関係や辛い出来事、先々の不安など様々です。

 

どんな悩みも解決できるというと少し胡散臭く感じるかもしれません。

ただ、この本を読んでブッダの思考法は合理的であり、心の反応次第で人はかなり生きやすくなると感じました!

 

これから感想と共に内容を紹介していきます。

 

 

悩みに反応するのではなく、理解すること

 

世の中には悩みのない人なんていないでしょう。

 

悩みと向き合う上で大切なのは、悩みをなくそうとするのではなく、ありのままに理解することです。

理解することで原因を見つけてどうやって解決するかを前向きに考えます。

 

仏教によれば、悩みの原因の多くは「心の反応」ということ。

私たちは何かにつけて「満たされない心」を抱えていますが、その多くは求める心承認欲が元凶です。

 

苦しみが何ゆえに起こるのかを、理解するがよい。

苦しみをもたらしているものは、快(喜び)を求めてやまない”求める心”なのだ。

―初転法輪経 サンユッタ・ニカーヤ

(p.26より引用)

まず、大切なのは心とはそういうものだと理解しておくこと。

心の反応こそが悩みの正体なら、無駄な反応をしないことが重要になります。

 

反応をしないために必要なのは、現在の心の状態を確認することです。

 

  • 言葉で確認

今の自分の状態をありのままに言葉にし、客観視することで反応から抜け出す方法です。

 

  • 体の感覚を意識

実際に目を閉じて手を動かしながら、その感覚を意識してみること。

体の感覚を意識することは、ストレスや疲れを解消するのに役立ちます。

 

  • 頭の中の状態を認識

今の頭の中がどんな状態かを落ち着いて把握することで、今の自分の感情を客観視します。

 

何か煩わしい妄想にとらわれそうな時は、今は妄想の状態だと言葉でラベリングする。

そして、現在の自分の感覚を意識することでそれまでの状態は妄想だったと処理する。

 

悩んだ時は感覚の方に意識を集中させることがミソということで、これはマインドフルネスの手法です。

 

 

善悪を判断しないこと

 

人間の心には例外なく、物事の良し悪しや好き嫌いを判断してしまう癖があります。

判断する理由はわかった気になれたり、自分が正しいと思える気持ち良さがあるから。

 

正しく理解する者は、「自分が正しい」と思うこと(慢)がない。

だから、苦しみを生み出す「執着の巣窟」(わだかまり)に引き込まれることはない。

―スッタニパータ〈あるバラモンとの対話〉の節

(p.67より引用)

人が苦しみを感じる時には必ず何かに対する執着があります。

判断は執着を生み出す原因になるので、仏教では無駄な判断をしません。

そのため、判断をやめてみることが重要です。

 

無駄な執着や判断をやめるためには、自分が判断した時にそれに意識的に気がつくこと。

そして、こんな風に判断していたんだと客観的に見る。

 

世の中は他人を評価・比較し、判断する人で溢れています。

 

ついつい自分も判断をしそうになりますが、

「人は人。自分は自分」という明確な境界線を引く

(p.71より引用)

ことが非常に大切です。

 

また、どんな時も自分を否定するという判断をしないこと。

今の自分に何ができるか「この瞬間」だけを考えることが重要です。

 

多くの人(私もw)は自分なんかまだまだ大したことないと己を卑下しがちなところがあります。

しかし、そういう判断は本来なら必要なく、とりあえず目の前の体験を積んでいくだけで良いという記述には心が救われます。

 

※仏教では、自己実現の欲を持つことには意外にも肯定的。自分を否定することなく、目指す方向へ突き進もうというスタンスです。

 

 

感情をコントロールして無駄な反応を減らす

 

感情をコントロールする上で一番重要なのは、最初から「反応しない」前提に立つことです。

 

ブッダがバラモンに逆恨みされ、マウントを取られた際に放った言葉がこちら

 

もし罵る者に罵りを、怒る者に怒りを、言い争う者に言い争いを返したならば、その人は相手からの食事を受け取り、同じものを食べたことになる。

わたしはあなたが差し出すものを受け取らない。あなたの言葉は、あなただけのものになる。そのまま持って帰るがよい。

―罵倒するバラモンとの対峙 

サンユッタ・ニカーヤ

(pp.99-100より引用)

要するに、「俺はアンタの食事(売られた喧嘩)は受け取らねーから、ひとりで勝手に食ってろw」って意味。(なぜか煽り口調)

 

反応しないことこそ、本当の勝利ということですね。

 

対人関係においても、反応をなるべくしないことが望まれます。

 

当然のことながら、人によって物の見方や感じ方は異なり、それぞれの正しさがある。

相手と自分の反応を分けて考え、相手の反応は相手に委ねることが悩みを減らす上で重要。

 

相手に反応するのではなく、まず理解してみる。

自分の心の半分を相手への理解にあて、もう半分は内なる反応に気づくことに使えばストレスを減らせます。

 

 

さらに、過去の嫌な記憶に反応し、怒りを生まないようにすることも非常に大切です。

 

これは私自身、不愉快なことを思い出し、それに執着する癖があるので実感があります。

 

記憶はただの記憶であり、思い出して反応したところでどうにもならない。

心も人も変わりゆくものだと考えれば、これから出会う人や物事も新しくなるもの。

今後、理解し合えるようになれば大丈夫という考え方に勇気を貰えました!

 

このように、考え方を変えて自分の心をコントロールすることで無駄な反応を減らすことが望まれます。

 

 

他人の目から自由になること

 

他人からの評価はつい気になってしまうもの。

人目が気になるのは、承認欲から生じる妄想が原因の場合が多いです。

 

これは、私も過去に悩んだ経験があり、これまで論じてきました。(未だに課題かも笑)

参考:

人と自分を比較して劣等感を感じたり落ち込む必要はない!気になる他人の評価を気にしない方法

 

相手が考えていることなんて実のところ、確かめようがない。

そう考えると私たちは勝手に妄想して悩んでいることになります。

 

ブッダもわからないことは無理に追いかけないという合理的な態度です。

 

このような無駄な考え事をなくすためには、自分が何をしたいかをはっきりさせてそれに集中することが大事です。

 

他人の物事のために、自分のなすべきことを捨て去ってはならない。

自分の物事を熟知して、自分のなすべきことに専念せよ。

―ダンマパダ〈自己について〉の章

(p.154より引用)

無心で取り組む時間が増えれば、心の反応の原因から離れることができるでしょう。

 

 

全ての対人関係に応用可能な思考法

 

本書を読んで感じたのは、ブッダの思考法は全ての対人関係に応用できるということ。

 

今までの人生を振り返ると、すぐに他人の言動に心が反応し、勝手に傷つくことが多かった気がします。

ただ、それは気にする必要のないことに無駄に反応した結果でした。

 

まだ、それなりに人目は気になりますが、この本で得た知識は日頃の対人関係でとても役立っています。

 

本書から学んだことまとめ
  • 悩みの正体は心の反応であり、無駄な反応をしないよう、今の自分の心の状態を客観視する
  • 苦しみは執着から生じるので、執着の原因となる判断をやめて他者と自分に明確な境界線を引く
  • 対人関係における相手の反応は考えても仕方がないので相手に委ねる
  • 他人の目の多くは承認欲求から生じる妄想であり、無駄な考え事をしないために自分の目的に集中する

 

私たちは本来、他人の事をとやかく言う必要はなく、それぞれ自分の人生に集中した方がみんな幸福に過ごせるでしょう。

 

 

以下は、過去に書いた仏教の思想に関する記事です。

興味のある方は是非どうぞ。

 

関連記事1:

名言が豊富?「ひろさちや」さんの本「世捨て人のすすめ」を読んだ感想【ブログで内容紹介】

 

関連記事2:

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「さとり世代」と呼ばれる若者です。 なんでもやりたがり屋な性格のため、現在は投資を中心として、いろいろなことに挑戦しております。 人生の目標は、自分らしく自由に生きること! 趣味:読書、廃墟探索、史跡巡り、音楽鑑賞、サッカー観戦、英語学習 投資:FX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨、インデックス投資、ETF(上場投資信託)