【フェリー旅で犬島観光】犬島精錬所美術館までアクセス(廃墟とアートと建築と)

管理人の little entrepreneur@litpre_libelife)です。

今回は、瀬戸内の離島に残る犬島精錬所の廃墟を観光した時の記録です。

 

 

まずは、JR岡山駅からJR西大寺駅へと電車で向かい、そこから両備バスで西宝伝のバス停まで行きました。

バスに乗っている時間が1時間近くあるので、意外と移動時間が長いです。

 

岡山の宝伝港から船で犬島まで向かいます。

夜行バスから降りて朝早く出発したので人も少なかったです。

 

 

犬島精錬所美術館へ

 

犬島に到着してからは徒歩で犬島精錬所美術館へと進みます。

 

船着場から降りてすぐの建物には、お土産屋や食事処があります。

また、ロッカーに荷物を預けることもできるので快適な島巡りができます。

 

犬島精錬所の入口です。奥の方に見える煙突が印象的。

この少し錆びついた感じがたまらなくいいですね…

 

敷地内には遺跡のような空間が広がっています。

 

ところどころ朽ち果てた様子がなんとも言えない魅力があります。

 

潮風を肌で感じながら海沿いの遺跡を巡る。

 

こうして過去に撮った写真を見返すと、その時に自分がどこで何をしていたか、どのような角度から見ていたのか

当時の情景が蘇ると共に離島の爽やかな潮風を肌で感じるような錯覚に陥ります。

 

 

犬島精錬所の象徴的な煙突

 

犬島精錬所美術館に残る遺構の中でひときわ目立つのが、精錬所を象徴するこの大きな煙突です。

 

存在感のある煙突は様々な場所から見える。

 

泰然とそびえ立つ様に思わず圧倒される…

 

煉瓦の煙突よ、天まで届け!

 

コバルトブルーの海を背景に。

 

ついつい、色々な角度から撮影してしまいます…

こんなに夢中で煙突を撮ったのは、後にも先にもこれが初めてかも(笑)

 

今でこそ芸術として残された遺構ですが、昔はこの精錬所の煙突から排出される煙によって環境が汚染されていた時代もありました。

そういう意味では、環境破壊をもたらした日本の近代化へ疑問を呈するような、メッセージ性を持った遺構と言えます。

 

近代化に伴う環境破壊へ一石を投じる「負の遺産」という観点から見ると、過去に訪れた足尾銅山に似たものを感じます。

参考:

足尾銅山「本山坑エリア」廃墟観光 ~ 産業遺産の歴史と現在の景観 ~

足尾銅山は犬島と同様、奇しくも煙突の遺構が象徴的という共通点があります。

 

大きな存在感を放つ煙突は単に観賞するためだけでなく、現代の私たちの生き方を再考させるような示唆に富んだものですね。

 

 

発電所跡と犬島の歴史

 

犬島には煙突以外にも、迫力ある遺構が残っています。

 

特に目を引いたのは、この立派な煙突を中心に構える遺構です。

 

物凄く存在感のあるこの建物、実は発電所として利用されていました。

 

どことなく禍々しさを感じるのは気のせいだろうか。

さながら崩壊後の世界に迷い込んだかのような感覚になります。

 

この発電所は、20世紀初頭に銅の精錬を行うための電力を賄っていた施設でした。

ただ、銅の大暴落の影響によって産業が衰退してしまい廃墟と化しました。

 

栄華を誇ったのは僅か10年余りというからなんだか切ないですね…

経済発展に寄与すると期待されるも、結果的には環境を破壊し、あっけなく衰退の一途を辿ったのだから残念なことこの上ない。

犬島の歴史を振り返ると、悲しいですが「負の遺産」としての側面が強調されてしまいます。

 

犬島には他にも煉瓦造りの遺構がたくさん残っています。

 

黒みを帯びた見事な煉瓦の遺構です。

ついつい見入ってしまう不思議な魅力があります。

 

煉瓦の遺構はどれだけ眺めていても全く飽きない…

 

同じ煉瓦造りの遺構でも、戦争遺産とはまた違った趣があります。

参考:

横須賀市の戦争遺産 観音崎砲台跡を散策

横須賀市の観音崎にある砲台跡には、煉瓦造りの遺構が随所に見られます。

 

 

煙突を背景に撮影しました。

別の角度から撮ると、全く異なる姿に様変わりするから面白い!

 

煉瓦がステキ過ぎてシャッターを切る手が止まらない。

 

膨大な量の写真を撮ってしまうため、カメラの容量が常にギリギリな上、ブログを書く時の写真選びも物凄く時間がかかります笑

これも全て犬島の廃墟の景観が魅力的過ぎるせいでしょうw

 

 

犬島の廃墟と柳幸典のアート

 

犬島では、そこに残された廃墟を活用し、アートや建築と融合するプロジェクトが行われてきました。

 

これは、柳幸典という一人の芸術家が犬島を訪れ、精錬所の廃墟を現代アートで再生する試みを始めたことが発端です。

柳幸典はベネッセハウスミュージアムを手掛けた著名なアーティストです。

 

彼は近代の産業発展に対して批判的な立場を取っていました。

そのため、この「負の遺産」たる犬島精錬所を現代社会に一石を投じるアートとして昇華させようと考えたのです。

 

美術館の外観にもこだわりが感じられる。

 

美術館の中のアートには、建物の外から入る光も用いられている。

 

内装については公開が禁止されており、写真はありませんが、建物や周囲の環境を存分に活かした興味深い展示でしたよ!

気になる方は是非、実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

三島由紀夫と犬島

 

犬島はあの著名な作家である三島由紀夫に関係があるんです。

先ほどのアートの試みとは別に、三島由紀夫の旧邸宅から解体された部材を保存する活動が行われていました。

 

三島由紀夫は高度経済成長に伴う日本の近代化に対して批判的な考えを持っており、そのメッセージを伝える上で犬島はうってつけの場所と言えます。

 

そして、この保存活動がまさに犬島で行われようとしていました。

三島由紀夫と共通するイデオロギーを持っている柳氏の構想は、近代化批判という目的で一致するものでした。

 

旧三島邸の部材を活かす活動と柳氏の現代アートによる犬島の再生計画が融合することにより、現在の犬島精錬所美術館が完成したということですね。

 

館内に展示されたアートも三島由紀夫に関係するものが随所にあり、彼の生活を垣間見ることができます。

現代アートに興味がある方、廃墟好きの人のみならず、三島由紀夫のファンから見ても興味を惹かれる場所でしょう。

 

 

犬島の建築と自然エネルギー

 

犬島美術館の建築はその造形美もさることながら、建物の機能に特徴があります。

それは、自然エネルギーを利用したシステムが整備されていることです。

 

美術館の設計には、土地や自然エネルギーの活用で定評ある建築家の三分一博志さんが携わりました。

風や太陽光、空気や地熱等、周囲の自然環境を利用することにより、電力を全く活用しない冷暖房の機能を実現しています。

 

建物の材質も犬島石やカラミ煉瓦等、島内固有のものを活用しており、自然に季節毎の温度調整ができます。

 

さらに、犬島では廃水の有機物を植物の根で浄水する自然のシステムが存在し、これによって得られた栄養素を用い、みかん等の柑橘類が栽培されています。

自然の力を最大限に利用するのは、環境破壊の原因となった過去の苦い歴史から得た教訓を活かした試みでしょう。

 

島内の自然環境を存分に活かした建築や循環型のシステムも犬島の大きな特徴の一つと言えます。

 

 

廃墟とアートと建築と

 

今回は、瀬戸内の離島に残る犬島精錬所の廃墟を散策しました。

 

煉瓦造りの美しい遺跡と共に、島の「負の遺産」としての歴史も学べる素晴らしい旅でした。

また、潮風を肌に感じながら豊かな自然環境に癒されたのも良かったです。

 

廃墟と現代アート、個性的な建築等が混在する他に類を見ないユニークな離島でした。

 

 

瀬戸内の離島には他にも魅力的な廃墟があります↓

うさぎと毒ガスの島?「大久野島」の戦争遺跡 〜 追憶の廃墟 〜

戦時中に毒ガスが製造されていた大久野島。

現在はウサギが住む穏やかな離島です。

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little entrepreneur

「さとり世代」と呼ばれる若者です。 なんでもやりたがり屋な性格のため、現在は投資を中心として、いろいろなことに挑戦しております。 人生の目標は、自分らしく自由に生きること! 趣味:読書、廃墟探索、史跡巡り、音楽鑑賞、サッカー観戦、英語学習 投資:FX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨、インデックス投資、ETF(上場投資信託)